中山七里さんといえば、大どんでん返しミステリーというイメージで
個人的には結構残虐事件の印象が強いのだが、
今回は音楽をテーマにした作品の『岬洋介』シリーズの順番についてまとめてみました。
①『さよならドビュッシー』
ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する――。
引用:宝島社公式サイト
②『おやすみラフマニノフ』
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室の空間で保管されていた、時価2億円のチェロ・ストラディバリウスが盗まれてしまう……。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフやチャイコフスキーなどの名曲が、情熱的に、力強く描かれるなか、天才ピアニストにして臨時講師・岬洋介が鮮やかに事件を解決する!
引用:宝島社公式サイト
③『いつまでもショパン』
難聴を患いながらも、世界的なピアノコンクール、ショパン・コンクールに出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。しかし、ショパン・コンクールの会場で殺人事件が発生。遺体は手の指10本がすべて切り取られるという奇怪なものだった。岬は鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!
引用:宝島社公式サイト
④『どこかでベートーヴェン』
加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに“最初の事件”に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が……。
引用:宝島社公式サイト
⑤『もういちどベートーヴェン』
凶器に指紋を残しながら、殺害を否認する容疑者。
司法修習生の岬洋介は、容疑者の無罪を証明できるのか。
司法試験をトップで合格した司法修習生・岬洋介。同じく修習生の天生はひょんなことから彼と親しくなるが、クラシック音楽を避ける岬が実はピアノの天才であると知り、彼の正体に疑問を抱く。そんな折、二人は修習の一環でとある殺人事件の取り調べに立ち会う。凶器から検出された指紋は被害者の妻のもののみで、犯人は彼女しかいないと思われた。しかし岬は無罪の可能性を主張し……。
引用:宝島社公式サイト
⑥『合唱 岬洋介の帰還』
幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した〈平成最悪の凶悪犯〉仙街不比等。彼の担当検事になった天生は刑法39条で無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意を立証しようと試みる。しかしその最中に意識を失ってしまい、目を覚ますと目の前には仙街の銃殺死体があった。指紋や硝煙反応が検出され、殺害容疑で逮捕される天生。そんな彼を救うため、あの男が帰還する――!!
引用:宝島社公式サイト
⑦『おわかれはモーツァルト』
盲目ながらショパン・コンクールで2位に入賞したピアニストの榊場隆平は、クラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場は一転犯人として疑われることに。そんな彼のもとに、榊場と同様、ショパン・コンクールのファイナルに名を連ねたあの男が友の窮地を救うためにやって来て……。
事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は疑う。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねた岬洋介が駆けつける――!
引用:宝島社公式サイト
⑧『いまこそガーシュウィン』
アメリカで指折りのピアニスト、エドワードは、大統領選挙の影響で人種差別が激化し、変貌しつつある国を憂い、音楽で何かできないか模索していた。
そこで、3カ月後に予定しているカーネギーホールでのコンサートで、黒人音楽を愛した作曲家、ジョージ・ガーシュウィンの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」を弾くことを思い立つ。
しかし、マネージャーがガーシュウィンでは客を呼べないと反対したため、ショパン・コンクール中に演奏で人命を救い、一躍有名になった男、岬洋介との共演を取り付けることにした。
一方、新大統領の暗殺計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わぬ提案をされ――。音楽の殿堂、カーネギーホールで流れるのは、憎しみ合う血か、感動の涙か。
引用:宝島社公式サイト
番外編:『さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿』
『さよならドビュッシー』のエピソード・ゼロ!車椅子の玄太郎おじいちゃん&介護者・みち子さんコンビが大暴れ!玄太郎は下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者な不動産会社の社長。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中(密室状態)から死体が発見された。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、みち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す!ほか、リハビリ施設での怪事件や老人ばかりを狙う連続通り魔事件、銀行強盗犯との攻防、国会議員の毒殺事件など、5つの難事件に挑む!
引用:宝島社公式サイト
シリーズの順番のまとめ
①『さよならとビュッシー』
②『おやすみラフマニノフ』
③『いつまでもショパン』
④『どこかでベートーヴェン』
⑤『もいちどベートーヴェン』
⑥『合唱 岬陽介の帰還』
⑦『おわかれはモーツァルト』
⑧『いまこそガーシュウィン』
番外編 『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』
感想
わたしは全くクラシックに触れてこなかったので、有名音楽家の代表作すら間違える。
そんなわたしでもなぜか十分に楽しめたシリーズだ。
音楽の専門用語が飛び交うので、意味は全くわからないはずなのに音楽への情熱がこちらにも
伝わってきてグッと引き込まれてしまう。
一冊目を読み終わった感想は「読んでよかった」である。
普通だったら手に取らなかったジャンルなのに読んだらとてもおもしろかったし、
しかもシリーズでまだまだ楽しめるとワクワクさせてくれた作品だ。
おもしろいシリーズものを発見できたとうれしくなった。
音楽に詳しくない人でもぜひ読んでみてほしいシリーズだ。
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