あらすじ
会社員の夫・秀嗣、五歳の息子・洸太、義母の治子と都内に暮らす折尾里佳子は、主婦業のかたわら、フリーの校閲者として仕事をこなす日々を送っていた。
ある日、秀嗣がサプライズで一人の客を家に招く。その人物は、二十年間以上行方知れずだった、秀嗣の兄・優平だという。現在は起業家で独身だと語る優平に対し、息子本人だと信用しない治子の態度もあり、里佳子は不信感を募らせる。しかし、秀嗣の一存で優平を居候させることに。それ以降、里佳子の周囲では不可解な出来事が多発する。引用:集英社公式サイト
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感想
ざっとあらすじを読んでいたので、内容はわかっていたので
すぐにグッと引き込まれるんだろうなっと思っていたのだが
予想外ペースはゆっくりで、
でも最初の方からざわざわする空気が漂っていた。
主に主人公の校閲者の主婦の日常が細かく描かれていて
読む側としては早く怪しい人物の正体を知りたいのになかなか正体が明らかにならない。
しかし、中盤なって展開が速くなっていき、
前半は早く真相を知りたいとうずうずしていたのに
後半は呼吸を整えながらその怖さを味わって読んでしまった。
前半から飛ばさず、じわじわとゆっくりと不穏な空気が伝わってリアリティーを感じた。
他の作品も読みたいが、余韻がすごいので一旦ほっこり系を挟んで読んでみようかな
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