伊岡瞬さんの小説を読む時はいつも心の準備が必要だ。
とてもおもしろくて読むのが遅いわたしでさえも3、4日で一気に読み終えてしまう。
(わたしにとっては速い)
先が気になって仕方がない。
寝不足になるくらい。
ただ苦しい‥
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あらすじ
同じ家で育った二人の少年。一人は弁護士に、一人は犯罪者となった。
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか? 衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
感想
最初から嫌な予感しかなく
主人公の圭輔の不運に心が痛み、
同級生の達也やその母親、どうしようもなく嫌な人たちから逃げたいのに逃げれない‥
苦しすぎて途中からネタバレを見てから読んだら少しは楽に読めるんじゃないかと
真剣に悩んだくらいだ。
そのくらい最初から引き込まれてしまった。
誰にも救いを求められない状況の中、このまま終わるはずがないだろうと
絶対に救われると、この苦しみから解放されると信じてなんとか読み終えた。
「なんとか」という言葉を使ってしまうとマイナスのイメージだが、
そんなことはなく
さすが伊岡瞬さんだと、やっぱりおもしろいと圧巻でした。
他の伊岡瞬さんの本の感想はこちらにもあります。
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