『団地のふたり』藤野千夜

独身の40代の身としては、やはりこういうタイトルに惹かれてしまう。

表紙には決しておしゃれではないふたりの女性(失礼)

こういう普通の感じが好きなのだ。

最初は「おっ!阿佐ヶ谷姉妹のエッセイの新しいやつ出たのか?!」っと思った。

それはそれで買う(阿佐ヶ谷姉妹好き)

  • 50代の同級生の女ふたり(勉強になりそう)
  • 棟は違うが同じ団地に住んでいる(マンションではないところがいい)
  • 同じ独身(わたしも)

これだけで共感できる何かがあると買ってしまった。

うちで仕事をするイラストレーターの奈津子と大学の非常勤講師をするノエチ。

特に大きな出来事は起こらないが、ふたりの普通の日常が描かれている。

奈津子はうちで仕事をしているので、彼女の平日の昼間ののんびりとした行動だったり

団地のご近所さんとのちょっとした交流だったりと時間がゆっくりと流れているところが

こちらも穏やかにさせられる(羨ましい)

イラストレーターとしては食べてはいけないので、ネットで不用品を出品して生計を立てている。

この派手さがないのが見ていて心地がいい

わたしの生活は地味で野心みたいなものを持っていないので、派手な人とは距離を置きたい。

この類の内容の本が好きなので、誰かに教えていただきたい。

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